犬のトイレ失敗とマーキングの違い|ダックスで見分けたいポイントと対策

犬のトイレ失敗とマーキングの違いの見分け方と対策を紹介する記事のアイキャッチ画像

「トイレを覚えていないのかと思っていたら、実はマーキングだった」ということがあります。通常の排泄失敗とマーキングは、原因も対策の考え方も異なる行動です。

ダックスのトイレトレーニング|基本の教え方と覚えないときの見直しポイントでも触れているとおり、マーキングのような行動は成犬になってから見られることがあり、単純な「トイレを覚えていない」とは原因が異なります。

この記事では、「マーキングかもしれない」と感じたときに見分けたいポイントと、対策の基本的な考え方を整理します。オスに限定した内容ではなく、また特定の病名を断定する記事でもありません。

あくまで、通常排泄とマーキングという2つの行動を整理するための記事です。

目次

「トイレの失敗」と「マーキング」は違う行動

通常の排泄

通常の排泄は、体にたまった尿や便を出すための生理現象です。

マーキング

一方でマーキングは、自分のにおいを残して周囲に伝える、においによるコミュニケーションの一種と考えられています。

同じ「トイレ以外の場所で排泄する」という行動に見えても、この2つは目的が異なります。
そのため、対策の考え方も変わってきます。

まずは、どちらの行動なのかを見分けることから始めましょう。

見分けたいポイント

以下の観点を組み合わせて確認すると、通常の排泄失敗とマーキングを見分けやすくなります。

✓ 量・回数・場所

通常の排泄失敗は、一度にまとまった量を一箇所でする傾向があります。マーキングは、少量ずつを複数の場所で繰り返すことが多いとされています。

✓ 姿勢の特徴

しゃがんで排泄している場合は通常の排泄、脚を上げるなど特徴的な姿勢が見られる場合はマーキングの可能性があります。

✓ 家具・壁際など対象の特徴

壁際や家具の脚、来客の持ち物など、特定の対象に向けて行われている場合はマーキングを疑うポイントになります。

✓ 新しい物・人・犬・環境変化との関連

来客のあと、新しい犬や物が増えたあと、模様替えのあとなどに増えている場合は、においによる自己主張の側面が考えられます。

マーキングかどうかは量・場所・回数・状況など複数の手がかりを組み合わせて見るという考え方を示した概念図

一つの観点だけで判断せず、複数の観点を組み合わせて振り返ることが大切です。

たとえば「少量を複数箇所で」「壁際に向けて」という2つの特徴が同時に見られる場合は、マーキングの可能性がより高まります。

逆に、いつも決まった場所でまとまった量をしている、しゃがんだ姿勢で排泄しているなど、マーキングの特徴が当てはまらない場合は、通常の排泄失敗の可能性が高いといえます。

その場合は、置き場所や掃除頻度といった環境面を見直してみましょう。

詳しくは、『ダックスがトイレを覚えたのに失敗する原因|急にできなくなったときの見直し方』や『ダックスのトイレトレーニング|基本の教え方と覚えないときの見直しポイント』で確認できます。

「オスだから」と決めつけない

マーキングは未去勢のオス犬に多いといわれていますが、オスに限った行動ではありません。メス犬や、去勢・避妊済みの犬にも見られることがあります。

「オスではないから」「去勢しているから」という理由だけで、マーキングの可能性を除外しないようにしましょう。性別や去勢の有無にかかわらず、見分けたいポイントに当てはまるかどうかで判断することが大切です。

マーキングへの対策の基本

マーキングかもしれないと感じたときは、次のような対策から始めてみましょう。

においが残った場所への対策

マーキングされた場所ににおいが残っていると、同じ場所へのマーキングを繰り返しやすくなります。

ペット用の消臭剤などで、においをしっかり断つことが対策の基本です。

成功行動の強化、叱ることを避ける理由

決められたトイレで排泄できたときにしっかり褒め、成功体験を積み重ねます。

マーキングを見つけて叱ることは、不安や警戒心を強めてしまい、かえって行動が悪化することがあるため避けましょう。

マーキングは犬にとって自然な行動であり、飼い主さんへの反抗や嫌がらせではありません。

環境管理と成功体験の強化を地道に続けることが、遠回りに見えて確実な対策につながります。

頻尿・体調面を確認したいケース

マーキングだと思っていた行動が、実は頻尿など体調面の変化だった、ということもあります。

トイレに向かう回数そのものが多くなった、一回あたりの量が少ない状態が続く、排泄のときにいつもと違う様子が見られるといった場合は、マーキングと決めつけず、体調面の可能性も考えてみましょう。

体調面が気になるサインについて

「マーキングだから仕方ない」と一人で判断して様子を見続けるのではなく、量・回数・排泄時の様子といった具体的な変化を手がかりに、早めにかかりつけの動物病院を受診しておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

去勢・避妊すればマーキングはなくなりますか?

去勢・避妊によってマーキングの頻度が減る場合があるといわれていますが、必ずなくなるとは限りません。個体差があることを理解したうえで検討しましょう。

メスでもマーキングをすることはありますか?

はい、あります。

マーキングはオスに多いといわれる行動ですが、メス犬にも見られます。
性別だけで判断しないようにしましょう。

マーキングだと思ったら叱ってもよいですか?

叱ることはおすすめできません。

不安や警戒心を強めてしまい、かえって行動が悪化することがあります。
においを断ち、成功行動を褒めるという対応を心がけましょう。

まとめ

  • 通常の排泄失敗とマーキングは目的の異なる別の行動であり、量・回数・場所・姿勢・対象の特徴・環境変化との関連という複数の観点から見分ける
  • マーキングはオスに限った行動ではなく、性別や去勢の有無だけで決めつけない
  • においへの対策と成功行動の強化を基本とし、叱ることは避ける
  • 量や回数に頻尿を思わせる変化があるときは、動物病院で確認してもらうことも選択肢に入れておく
  • 「トイレを覚えていないのか、マーキングなのか」を焦らず整理していくことが、結果的に一番の近道になる

情報の参考元

本記事は、以下の動物病院・専門家監修情報を参考に、通常の排泄失敗とマーキングを見分けるポイント、および性別や去勢の有無だけで決めつけない考え方について、編集部で情報を整理しています。

  1. イース動物病院(東京都大田区大森西、動物病院公式サイト)
    トイレの失敗じゃない?犬のマーキング行動を見分けるポイント
    https://omoriys.com/blog/%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%81%AE%E5%A4%B1%E6%95%97%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%AA%E3%81%84%EF%BC%9F%E7%8A%AC%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E8%A1%8C%E5%8B%95%E3%82%92%E8%A6%8B/
  2. みんなのブリーダー(監修: 鈴木智之氏、アニコムパフェ所属ドッグトレーナー)
    【トレーナー監修】家の中でのマーキングを防止! 犬がマーキングする理由と対処法
    https://www.min-breeder.com/magazine/337
  3. みんなのブリーダー(監修: 原田友紀氏、アニコムパフェ所属獣医師)
    【獣医師監修】犬の去勢・避妊手術について 手術の必要性、費用や時期
    https://www.min-breeder.com/magazine/15112

通常の排泄失敗とマーキングでは、必要な対応の考え方が異なります。

「オスだから」「去勢しているから」といった理由だけでマーキングの可能性を判断せず、 見分けたいポイントに当てはまるかどうかで確認しましょう。

量や回数に頻尿を思わせる変化があるなど、体調面が気になる場合は、 様子を見るだけにせず、かかりつけの動物病院に相談してください。

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この記事を書いた人

ダックスフンドの食事・健康・暮らしをテーマに、実体験と情報をもとに発信しています。

現在、2匹のダックスと暮らしながら、日々の食事管理やケアを見直し続けています。
特に、腰への負担軽減や体型管理、無理なく続けられるデンタルケアなど、日常の積み重ねを重視しています。

このサイトでは、エビデンスに基づいた考え方をベースにしつつ、実際に続けられる現実的な方法を中心に解説しています。

※本記事は一般的な情報をもとに作成しています。症状や体調に不安がある場合は、動物病院での診察をおすすめします。

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