「一度はちゃんとトイレで排泄できていたのに、最近になって急に失敗するようになった」という相談は少なくありません。
この記事が扱うのは、以前は安定してできていた排泄習慣が、何らかのきっかけで崩れてしまった「退行」のケースです。
そもそも今の家庭でトイレ習慣がまだ十分に身についていない場合や、保護犬などで以前の環境の習慣を引きずっている場合は、出発点が異なります。
該当する場合は、『成犬のトイレトレーニング|今からでもやり直せる教え方と見直しポイント』で詳しく扱っているので、そちらを参考にしてください。
トイレトレーニングの基本的な考え方や教え方の手順は、ダックスのトイレトレーニング|基本の教え方と覚えないときの見直しポイントで解説しています。
この記事では、「一度できたのに失敗するようになった」場合に絞って、見直したいポイントを整理します。
「覚えたのに失敗する」は珍しいことではない
まず整理しておきたいのは、「完全に習得していた」のか、「もともと成功率が不安定だった」のかという点です。
- ⭕️完全に習得していた
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毎日ほぼ失敗なくトイレで排泄できていたのであれば、明確な「退行」と考えてよいでしょう。
- ❌️もともと成功率が不安定だった
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一方で、週に数回は失敗があった、特定の時間帯だけ苦手だったなど、もともと成功率が安定していなかった場合は、環境変化というより、そもそもの習慣づけが十分でなかった可能性があります。
この振り返りによって、このあと紹介する環境変化のチェックポイントを確認すればよいのか、それとも基本の教え方に立ち返って習慣づけをやり直す必要があるのかが変わってきます。
なお、失敗の内容が「室内では我慢して、散歩中にしか排泄しなくなった」という外排泄化そのものである場合は、少し事情が異なります。
切り替えの具体的な手順は、『ダックスが外でしかトイレをしないときの見直し方|室内排泄を教えるには』で詳しく解説しています。
見直したい環境変化のチェックポイント
一度身についた排泄習慣が崩れる背景には、飼い主さんが気づきにくい小さな環境変化が隠れていることがあります。
以下のポイントを順番に振り返ってみましょう。
- ✓ トイレの位置変更・模様替え
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トイレの場所を動かしたり、周辺の家具配置を変えたりすると、犬にとっては「いつもの場所」が分かりにくくなることがあります。
家具の配置換えのような一見小さな変化でも、犬にとっては生活動線そのものが変わる出来事になり得ます。 - ✓ 生活リズムの変化
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在宅時間や留守番時間が急に変わると、排泄のタイミングで誘導するタイミングもずれやすくなります。
仕事の勤務形態が変わった、家族の誰かが同居・独立したといった変化も、生活リズムのずれにつながることがあります。留守番時間とトイレ環境の関係は、ダックスの留守番時間|考えたいことでも詳しく触れています。
- ✓ 家族構成や同居動物の変化
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新しい家族や新しいペットが加わると、警戒心や緊張から、これまでの排泄場所を避けてしまうことがあります。
逆に、同居していた家族やペットが不在になった場合も、環境の変化として影響することがあります。 - ✓ トイレの汚れ・シーツ交換頻度の変化
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交換の間隔が空きすぎると、清潔さを好む性質から、別の場所で排泄してしまうことがあります。
シーツの銘柄やトレーの形状を変えた場合も、違和感につながることがあります。 - ✓ 失敗した場所が固定化していないか
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一度失敗してにおいが残った場所は、犬にとって「ここでしてもよい場所」に見えてしまうことがあります。
同じ場所での失敗が続いている場合は、においの残存を特に疑ってみましょう。
見直しの進め方(再トレーニングの考え方)
環境変化に心当たりが見つかったら、次のような考え方で見直しを進めます。
叱らずに環境を戻す・整える
上記のチェックポイントで思い当たる変化があれば、可能な範囲で元の環境に近づけたり、新しい環境に慣れる時間を作ったりします。
失敗を強く咎めると、犬が萎縮してますます排泄しにくくなることがあるため、見直しの間は特に穏やかに接することを意識しましょう。
失敗した場所のにおいを断つ
一般的な掃除用洗剤だけでは、犬が嗅ぎ取れるにおいが残ってしまうことがあります。
ペット用の消臭剤などでにおいをしっかり断つことも、見直しの一つです。
成功体験を再び積み重ねる
環境を整えたら、あとは基本の教え方と同じように、成功したその場ですぐ褒めることを繰り返します。
タイミングを見極めて誘導し、褒めるという基本の手順は、ダックスのトイレトレーニング|基本の教え方と覚えないときの見直しポイントのSTEP1〜4を参考にしてください。ここでは手順そのものは繰り返しません。
マーキングのような行動と混同していないか
少量の排泄を複数箇所で繰り返す、壁や家具の脚など特定の対象に向けて行う、といった特徴が見られる場合は、通常の排泄失敗ではなくマーキングの可能性があります。
見分け方の具体的なポイントは、『犬のトイレ失敗とマーキングの違い|ダックスで見分けたいポイントと対策』で詳しく整理しています。当てはまりそうな場合は、あわせて確認してみてください。
体調面を確認したいケース
環境変化に思い当たる節がないのに、以前より排尿の間隔が短くなった、排泄のたびにそわそわして落ち着かない様子が続く、といった変化が見られるときは、しつけを見直す前に体調面のサインを疑ったほうがよいかもしれません。
気になる様子があれば先延ばしにせず、かかりつけの動物病院で確認してもらいましょう。
それまで安定していた習慣が急に崩れたタイミングは、体調の変化に気づくきっかけになることもあります。
よくある質問(FAQ)
まとめ
- 「覚えたのに失敗するようになった」場合は、まず完全に習得していたかどうかを振り返る
- 環境変化のチェックポイントを一つずつ確認することから始める
- 叱らずに環境を整え、失敗した場所のにおいを断ち、成功体験を再び積み重ねることが見直しの基本
- マーキングらしき特徴が見られるときは見分け方を、排尿間隔の変化など気になるサインがあるときはかかりつけ医への相談を、それぞれ検討する
情報の参考元
本記事は、以下の獣医師監修情報・動物病院による専門情報を参考に、環境変化による退行と体調面のトラブルの両方の視点から、編集部で情報を整理しています。
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au損害保険株式会社(監修: 岩井ゆかり氏、ペット栄養管理士・ジャパンケネルクラブ公認訓練士)
犬がトイレをわざと失敗する理由やしつけ方法、トレーニンググッズを解説
https://www.au-sonpo.co.jp/pc/pet-dog/column/post-26.html -
ペットメディカルサポート株式会社(PS保険)(獣医師確認)
犬がおしっこをしない原因とは?病院に連れて行くべき症状を獣医師が解説
https://pshoken.co.jp/note_dog/dog_symptom/case049.html -
株式会社SOLVETs(監修: 奥田賢仁氏、獣医師・同社代表取締役)
犬がトイレを失敗するようになった理由は?原因別の対処法と病気のサインを解説
https://solvets.co.jp/blogs/column/why-dog-suddenly-toilet-failure
環境が原因の一時的な退行と、膀胱炎や尿路結石などの病気が原因の排泄トラブルとでは、必要な対応がまったく異なります。
今の環境に心当たりがないのに排尿の間隔が短くなった、様子が落ち着かないといった変化を感じたら、
様子見を続けず、かかりつけの動物病院で確認してもらいましょう。

コメント
コメント一覧 (3件)
[…] その場合は、『ダックスがトイレを覚えたのに失敗する原因|急にできなくなったときの見直し方』もあわせて確認してみてください。 […]
[…] 詳しくは、『ダックスがトイレを覚えたのに失敗する原因|急にできなくなったときの見直し方』や『ダックスのトイレトレーニング|基本の教え方と覚えないときの見直しポイント』 […]
[…] 該当する場合は、『ダックスがトイレを覚えたのに失敗する原因|急にできなくなったときの見直し方』で詳しく扱っているので、そちらを参考にしてください。 […]