子犬を迎えると、遊んでいる最中に、手や指を噛まれることがよくあります。痛いほど強く噛まれると、噛み癖になるのではと不安になるものです。
甘噛みは、子犬によく見られる自然な行動とされています。対応の基本は、噛まれたら遊びを止め、噛んでよいものへ注意を移すことです。
一方、成犬で噛む行動が続く場合は、子犬の甘噛みとは性質が異なることがあります。その場合の相談先も紹介します。
この記事では、甘噛みの理由、噛まれたときの対応の4つのSTEP、成犬で噛む行動が続くときの相談について整理します。診断や治療を行うものではなく、日ごろの接し方を見直すための情報です。
甘噛みは、子犬によく見られる自然な行動です
甘噛みは、攻撃するつもりのない、力加減した噛み方です。どの子犬にも見られる自然な行動とされています。
噛む理由として挙げられているのは、次の4つです。
- 遊びの延長
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遊びの最中に興奮して、手や服を噛むことがあります。
- 口で確かめる
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子犬は好奇心が強く、口を使って物を確かめます。
- 構ってほしい気持ち
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構ってほしい、遊んでほしいという気持ちから噛むこともあります。
- 歯の生え変わり
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歯が生え変わる時期は、歯ぐきがむずがゆく、噛みたい気持ちが強まることがあるとされています。
要求で吠える場面の考え方は、ダックスの無駄吠え対策|原因の見分け方と基本の向き合い方をご覧ください。
一方、恐怖や強いストレスから奥歯で強く噛む場合は、「本気噛み」と呼ばれ、甘噛みとは別のものです。
叱るより、「噛んだら遊びが終わる」と伝えるのが基本です
甘噛みへの対応は、大きく反応することではなく、「噛んだら遊びが終わる」と伝えることが基本です。
噛まれたときは、次のような対応を避けます。
- ❌️ 叩く
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手を怖いものと覚え、信頼関係が損なわれることがあります。
- ❌️ 口元を押さえる、噛まれた手を口の中へ押し込む
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強いストレスになり、信頼関係が損なわれることがあります。
- ❌️ 大声で叱る
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一時的に止まっても、かえって噛む行動が強まることがあります。
- ❌️ 手を振り払う、引っ張りっこで対抗する
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犬が「遊んでもらえた」と受け取ることがあります。
- ❌️おやつで気をそらす
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「噛むとおやつがもらえる」と覚えることがあります。
- ❌️ 噛まれたときにケージやサークルへ閉じ込める
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落ち着ける場所の印象が悪くなり、入るのを嫌がることがあります。
噛まれたときの対応は、4つのSTEPで進めます
流れは、噛まれたら遊びを止め、少し距離を取り、噛んでよいものへ注意を移し、褒める、の4つです。資料によって細かな手順は異なりますが、共通する考え方を4つに整理しました。
家族全員が、同じルールで接することも大切です。
「あっ」や「痛い」など短い言葉を、落ち着いた声でかけ、手を引いて遊びを止めます。大げさに反応すると、遊びの延長と受け取られることがあります。
目を合わせず、少し離れて、構わないようにします。ごく短い時間で構いません。罰ではなく、「噛むと遊びが終わる」と伝えるための時間です。
噛んでよいおもちゃへ、注意を移します。手に持って遊ばせると、手と遊ぶ感覚になることがあるため、できるだけ手から離れたおもちゃを使います。
ひとりでも遊べるおもちゃや知育トイを使う方法もあります。初めて使うおもちゃや知育トイは、噛みちぎったり飲み込んだりする危険がないか確認してから、遊ばせます。

おもちゃで遊び始めたら、「いいね」などと声をかけて褒めます。
成犬で噛む行動が続くときは、専門家への相談を
成犬で噛む行動が続くときは、子犬の甘噛みと性質が異なることがあり、しつけの問題とは限りません。
成犬では、お手入れや抱っこを嫌がる防衛的な噛みつきが多い傾向にあるとされています。そのため、前の4つのSTEPを、成犬へそのまま当てはめられるとは限りません。
叱って止めようとしても、止まりにくく、かえって攻撃的になることがあります。無理に触ったり、嫌がるお手入れを押し通したりすることも、避けたい対応です。
奥歯で強く噛む、ケガにつながるといった様子は、本気噛みの特徴として説明されています。
自己判断で抱え込まず、獣医師やドッグトレーナーなどの専門家へ相談してください。ドッグトレーナーだけでなく、獣医行動診療科への相談も検討できます。
よくある質問(FAQ)
情報の参考元
本記事は、以下の動物病院や行動診療の専門情報を参考に、編集部で情報の整理をしています。いずれも犬全般を対象にした資料で、ダックスフンド専用ではありません。
主に、次の点を参考にしています。
・甘噛みが子犬によく見られる自然な行動であり、理由に遊び・口で確かめる・構ってほしい気持ちがあるとされる点: 1番・2番(遊び・関心を引く気持ちは3番も)
・歯が生え変わる時期に噛みたい気持ちが強まることがあるとされる点: 1番
・恐怖や強いストレスから奥歯で強く噛む「本気噛み」は、甘噛みとは別とされる点: 1番(2番・3番も区別)
・叩く・口元を押さえる・大声で叱る対応を避ける点: 1番・2番・3番
・手を振り払う・引っ張りっこで対抗する、おやつで気をそらす対応を避ける点: 1番
・噛まれたときにケージやサークルへ閉じ込めない点: 2番
・家族全員が同じルールで接する点: 1番
・噛まれたとき短く声をかけて遊びを止め、少し距離を取り、噛んでよいおもちゃへ注意を移し、褒める流れ: 1番・2番
・手から離れたおもちゃを使う点、ひとりでも遊べるおもちゃや知育トイを使う点、初めて使うおもちゃを確認する点: 2番
・おもちゃの種類や遊び方が合っていないことが考えられる点: 1番
・永久歯が生え揃うと物を噛む行動が自然に減っていくこともあり、対応によっては成犬になっても続くことがある点: 1番(続くことがある点は2番も)
・成犬の噛みは子犬の甘噛みと性質が異なることがあり、しつけの問題と決めつけず、専門家への相談を検討する点: 3番(まず専門家へ相談する点は1番も)
・成犬では防衛的な噛みつきが多い傾向にある点、叱っても止まりにくい点、無理に触らない・嫌がるお手入れを押し通さない点: 3番
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吉田動物病院(富山県射水市)
子犬が甘噛みする理由と対策について|放置すると大変なことに!
https://www.yoshida-ah.jp/column/8196/ -
みかん動物病院(神奈川県秦野市)
犬が甘噛みする理由とは? しつけの方法をご紹介します
https://www.animal-hospital.co.jp/2024/03/19/6012/ -
ONELife行動クリニックグループ(岐阜・浜松・埼玉)
犬の噛み癖を治す!行動学獣医師が完全解説
https://tomo-iki.jp/blog/okuda/14449
本記事は、上記の専門情報を参考に、甘噛みへの基本的な対応と、成犬で噛む行動が続くときの相談について、編集部で整理・作成しています。診断や治療を行うものではありません。
2番は動物病院の院内コラム、3番は主に成犬の噛み癖を扱う資料で、いずれもダックスフンドに限った内容ではありません。資料によって手順は異なり、本記事の4つのSTEPは、共通する考え方を編集部で整理したものです。
適切な対応は個体差や状況によって異なります。強く噛む、成犬で噛む行動が続くなど気になる様子があるときは、無理に自宅だけで判断せず、かかりつけの動物病院や専門家へ相談してください。

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